Adams–Bashforth法

説明

Adams–Bashforth法は、陽的多段法の一種で、過去の複数ステップの情報を用いて現在の傾きを外挿し、未来の値を予測する。k 段 Adams–Bashforth では y^{n+1} = y^n + Δt ∑_{i=0}^{k-1} b_i F(y^{n-i}) という形で、係数 b_i は過去 k 点から F を Lagrange 補間して積分することで決まる。例えば二段 AB 法は二階精度で b_0=3/2, b_1=-1/2 となる。Adams–Bashforth法は 1 ステップあたりの計算は単純だが、過去の値を多く参照するため初期の始動に Runge–Kutta などが必要である。CFDでは、結果の平滑性が要求される LES の時間積分などで多段法が用いられるケースがある。