エネルギー保存方程式
えねるぎーほぞんほうていしき

説明

エネルギー保存方程式は、流体のエネルギー(内部エネルギーや運動エネルギー、熱など)の収支を表す式である。エネルギー方程式には温度やエンタルピーを未知数とする形が用いられ、例えば非圧縮性の熱伝導流れでは \[\rho c_p(\delta T/\delta t+u\cdot \nabla T)=k\nabla^2 T+\Phi\]のように記述できる。左辺は移流されるエネルギーの時間変化で、右辺には熱伝導による拡散項(\(k\) は熱伝導率)と粘性散逸項 \(\Phi\)(粘性による熱への変換)などのソース項が含まれる。圧縮性流体では圧力-体積仕事や断熱圧縮による温度変化も含めた全エネルギー保存式を解く必要がある。