レイリー–テイラー不安定性
説明
重力場において重い流体が軽い流体の上に位置するときに生じる界面の不安定現象。静的には密度の高い流体は下に来ようとし、界面が波打って重い流体の指状突起(プルーム)が下降し、軽い流体が上昇する入れ替わりが発生する。CFDでこの不安定性を解析すると、初期の小さな擾乱が時間とともに増幅してキノコ雲状の渦構造を形成し、最終的に2つの流体が混ざり合う様子が示される。レイリー–テイラー不安定は慣性拘束核融合や大気中の対流混合の研究で重要であり、VOF法などで界面を追跡することでシミュレーション可能である。