Advance/FrontFlow/red Ver.5.8 の新機能・改良点

Advance/FrontFlow/red Ver.5.8 の新機能・改良点

  1. 燃焼・化学反応の入力補助機能
  2. 分散ファイル形式の結果出力に対応
  3. 素反応解析時の反応速度出力オプション
  4. ソルバーの軽微な修正
  5. GUIの動作改良

燃焼・化学反応の入力補助機能

化学反応メカニズムデータ(YAML 形式)を読み込み、GUI 上で確認・編集が行えます。初期条件や境界条件も化学種組成や空気比などを指定するだけで一括入力され、複雑な燃焼解析の準備がより簡単に進められます。

燃焼解析のプロセス全体の流れ
ユーザーがYAML形式の化学反応メカニズムデータを用意し、GUI上で読み込ませる
ユーザーはGUI上で反応メカニズムの確認・編集、初期条件・流入条件の入力を行うことで、ソルバーに計算実行してもらい、ソルバー設定入力ファイルに設定を書き出す

分散ファイル形式の結果出力に対応

Paraview 分散ファイル形式(pvtu 形式)での結果出力が可能になりました。大規模なデータも一つにまとめずそのまま利用でき、MPI ランク数に合わせた並列可視化が容易に行えます。分散ファイル形式を使用することで、各計算ノードにかかるメモリ負荷が軽減され、安定したデータ処理が可能になります。

大規模計算の図
MPIプロセス毎にフォルダを作り結果ファイルを出力し、フォルダ毎に可視化ファイルへ変換する

素反応解析時の反応速度出力オプション

反応式ごとの反応速度の出力(オプション)が可能となりました。内在的にどの反応が活性化しているかを分析できるため、単なる結果だけでなく、その要因を明確に把握できます。これにより、設計にも直接活かすことが可能になります。